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家を洗う3

(繊細な方、きれい好きの方は食事前に読まないことをお勧めします)

押し入れそのものの掃除に活躍したのは海であった。

ざっと掃除機をかけた後、こびりついたゴキブリの糞を歯ブラシでこする。我が家では滅多に使われない合成洗剤を薄めた液をつけて。その作業をコリコリやっていると、海が近づいてきた。実は彼女はこういう細かい作業が大好きだ。それを知っているから海がいるときに始めた、ということもある。

「やる?」ときくと、「うん」と答えたので選手交代。海ちゃんももう中学生。現実の汚さ(文字通り)を知っておくのもいいでしょう。押し入れには黒いカプセル上のものもこびりついていた。最初ネズミの糞と勘違いしたが、相棒はこともなげに「ゴキブリの卵だよ」と言い放った。

ええ~、見たことあるわけ!!!

さすがに海はそれに触るのをいやがったので、私が交代。それもこれもコリコリと落とし、掃除機で吸い取る。水拭きをし、洗剤を落とすと、一丁できあがり! 海ちゃん、偉い!

庭に面した窓には障子がはめてあった。日に焼け、茶色くなり、おまけにある日窓を開けておいたら、風で破れた。外そうとしたら、この障子は外せないことがわかった。おそらく建てられたときからそうだったのだろう。この家の内装は所々怪しい。業者の手抜きが見え隠れする。ということは障子張りは外からやることになる。その過程を想像するだけでうんざりする。

だがまずは…。

「(森)し~ん」と呼んだ。今回、部屋が汚いから入るな、とお邪魔虫にされ続けた森の出番がついにやってきた。

「障子、破っていいよ!」

森は飛んできた。さっそくビリビリ、グシャグシャやり始める。すると海も飛んできた。

「森の届かないとこ、やってよ」というのに、一緒になってバリバリやっている。それどころか、森が手を伸ばそうとするところを先回りをしてバリンと破る。まったく、もう! まあこういう時はうるさいことはいわない。私も手を伸ばして一番上をバリッ! 舞い散る障子紙。子どもたちの笑い声。これぞまさしく破邪の舞。ちぎれた紙をゴミ袋に押し込んで、後に残るは骨ばかり。

障子のなくなった枠は、真実の骨格のように和室の風景を照らし出す。古いものをはぎ取ったすがすがしさが、やがてくる何かを予感させた。

(続く)

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風子のひとりごと」カテゴリの記事

コメント

「破邪の舞」

楽しそうですね。

投稿: 篠 秀夫 | 2009年6月23日 (火) 14時53分

楽しいで~す!!

投稿: 風子 | 2009年6月23日 (火) 15時49分

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