富山に着いた子鉄たち。次の乗り換えまで一時間。ホームの「立山そば」ののぼりが目にとまり、空腹を感じた私は立ち食いそばが食べたくなる。が、貧乏旅行にふさわしくお昼は手持ち。ここでみんなで食べてしまったら、せっかくのお昼が無駄になる。しかし、やっぱり食べたいものは食べたいのだ。
改札を出、土産物屋を周り、でもやっぱりそばの誘惑立ちがたく、ついに「4人で2杯」という妥協案に。だがそれが悲劇の幕開けだった。
「立山そば」のシンボル「立山かまぼこ」。そう富山はかまぼこの名産地でもあるのだ。
さて、立ち食いそばの店内は狭い。テーブルも空いているのは二人席のみ。空腹を押し殺し、先に子どもたちに食べさせ、その後ゆっくりいただこう計画はうまく機能したかに見えた。が、すっかり食べ終わったあとに戻ってきた息子、こと子鉄は「もっと食べたかったぁぁぁ~」と半泣きで抗議。「でもね」と私は説明する。あれ以上食べたら、お昼が食べられなくなるでしょ、などという理屈が通用するはずもなく、気がつけば子鉄の目から大粒の涙が…。子鉄、哀れなり。
子鉄が一番心残りだったのは、あの「立山」と描かれたかまぼこだったそうな。とうとう優しい妹2が、代わりのかまぼこを買ってくれた。照れて目を隠す子鉄くん。

とりあえず駅に戻り、本日最後の列車に乗り込む。
11:10発-12:19着 69分 北陸本線(金沢行)
この電車の画像がないようだ。代わりに金沢を走っている私鉄、知る人ぞ知る浅野川鉄道の写真をアップ。正確にはいまは「浅野川電気鉄道」ではなく「北陸鉄道浅野川線」だそうだ。↓
北陸鉄道浅野川線
この電車に乗ったのは全くの偶然。金沢駅で妹1一家と合流したあと、みんなでなぜかボウリングに行き、駅まで戻る手段として、某臨場のおじさんが教えてくれたのがこの「浅電」。「駅は近い」の一言に惹かれ、当てずっぽうで歩き出した私たちに現実は冷たかった。地の利があるはずの妹2も迷い、スーパーのおばさんは方言が聞き取れず、ガソリンスタンドの兄ちゃんには「聞いたことない」と言われ、絶望しかけた私たち。それをみて先のお兄ちゃんが、わざわざ「ジモチー」のお兄ちゃんに聞いてくれたのが幸い、ようやく私たちは目印の浅野川中学に向けて歩き出した。
着いてみてわかった。やっぱりボウリング場からはかなり近い。まあ、結果良ければすべてよしか。
翌日は金沢観光をはそっちのけでバスを撮影しまくる子鉄。 小型のバスがお洒落。右側の白いバスは私によって「入れ墨バス」と命名。子鉄によればこれは茅ヶ崎市バスの「えぼし号」と同型だと言うこと。私にはさっぱり…。


会いたい人たちには会えたので、市内観光は手抜き。結局通称忍者寺なのに実は忍者とはさっぱり関係ない「妙立寺」と、あいにく休日だった「金沢現代美術館」のガラスのエレベーターにてお終い。あ、そうそう、妙立寺から駅まで歩く途中で、偶然見つけた和菓子の「森八」本店でお抹茶をいただく。うま~。

帰りは手抜きで時刻表のみ掲載。富山駅でも時間がなかったので、新しく乗った「快速くびき野」だけ写真アップ。
金沢駅13:42発ー14:37着 55分 JR 北陸本線(黒部行) 富山乗り換え
富山駅15:05発-16:56着 111分 JR 北陸本線(直江津行)
長岡駅17:31発-18:51着 80分 JR くびき野5号(新潟行)
東三条駅19:21発-19:24着 3分 JR 弥彦線(吉田行)


最後の乗り換え30分が待てず、結局東三条からタクシーで。行きも帰りも5~6時間の電車の旅。よく頑張った子どもたち。そして私たち。でも、ちっとも退屈じゃなかった。本は読めたし、天候や時間によって車窓から見える景色も移り変わっていく。同じ路線に乗っても今日と昨日で、微妙に違う。
たかが300キロ以内の移動でも、地域による文化の差は意外と大きい。特に富山文化は新鮮だった。特産品もさることながら、こんどは食べよう「立山そば」。
ついでに調べてくれた妹2によれば、6時間かければ、新潟件から神奈川県まで鈍行列車で行く事も可能だそう。今度ぜひ、子鉄と挑戦してみたいものだ。
〈完〉
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