「声」を出すことで空間は変わる~カルタ&ウォークの報告
1月28日(土)、「さよなら原発ウォーク」が行われました。
私は「原発かるたで遊び隊」のために中央公園へ。でも、その前に茅ヶ崎公園で出発の見送りをしました。
午後2時過ぎ、広い中央公園には人影もまばらです。まず、「原発かるたの樹」の場所を、ステージに向かって右側と決め、テープをはりました。その作業を、集まってくる頼もしい仲間たちにまかせて、サポートセンターへ。預かってもらっているカルタの他に差し入れのポットやミカンもあって、大荷物。ちょうどそこにいた震災ボランティアさんたち(Tag)が、公園まで運ぶのを手伝ってくださいました。
読み札の隣に取った札を貼れるように、間隔を開けてはっていきます。
午後3時過ぎ、知った顔以外特に現れず、他にはサッカーをする親子が数組。どうする? でも、やっちゃえ~。
こうして「第一回原発かるた大会」はスタートしました。まず、広い範囲に絵札をおいていきます。今回はみんなに絵をじっくり見てもらいたいので、「表向き」に起きました。芝生の上に置かれた色鮮やかなカルタはとてもきれいです。
公園の敷石をスタートラインにして、大人も子どもも一列に並びます。
そしてマイクを持って、第一声。
「えいきょうは~ ないよ あくまでただちには~」 (本当は一枚目に何を読んだか忘れました)
この瞬間が一番勇気がいりましたね。そして一番やりたかったことでした。土曜日の、のどかな公園に響き渡る(よく聞くと)物騒で真実の言葉。
参加者は最高20名。他に通り掛かりの人が、木の間に下がっている札やカルタ大会の様子に目を止めて、立ち止まって行かれました。カルタのチラシもお渡ししました。
子どもはもちろん、大人も(妊婦さんも)、懸命に走りました。同時に走りこんで、ジャンケンで決着をつけたことも、芝生が舞い上がるほどの豪快なスライディングで、その一枚を勝ち取った子もいました。
そして、第一回目が終わった後に、一人のお父さんがこう言ってくださったのです。
「最初はどうなるかと思っていましたが、やってみると意外といいもんですね~」
そうそう。やる前にも議論はありました。こんな胸が痛くなるようなカルタを子どもとやっていいのか? 公の場でやっていいのか?
でも私は信じていました。「声の力」を。「言葉」はそれだけでも力をもつものですが、「声」として発せられ、空間に響きわたることでさらに力を増す、と。
それは「ストーリーテリング」を学んでいく中で、体験的につかんだことであり、実感でした。「言葉」が響き、それを共有することで何かが繋がっていくのです。
カルタを読んでいくとき、私はそれに自分の感情を込めず、ただ言葉のあるがままに空間に響かせることだけを念じました。
「らくのうか~ うしをうしない しをえらび~」
なんて、皮肉でほろ苦く、恐ろしい現実でしょうか。
でも私たちの住んでいる世界は、「美しくて暖かい」と同時に「皮肉でほろ苦い」のです。取り分け、3.11以降の日本に生きる上でそのことを無視することはできません。
ある人は、このカルタを評して「博物館に飾っておきたい」といいました。またある人は「忘れないように時々取りだして眺めてみる」と言いました。それもまたこのカルタの大切な役割だと思いますし、作者の古知屋さんの思いはまた別にあることでしょう。
けれど、私は「カルタ」であるからには「遊びたい」と思いました。それも大勢で。さらにできれば、広い場所で。そして走りまわってカルタを取りたい、と心の底から思いました。作者の了承と、多くの手助けを経て実現したこの「原発かるた大会」は、思った以上の効果を持っていました。どんな苦しいことでも、みんなで共有して、たまには笑いあい、そこから立ち上がる。
やがて、3時40分、ウォーク隊が中央公園に到着しました。
ウォークだって同じことです。同じ場所に集い、歩き、声をあげて、思いを共有する。それは空間を変質させます。それは「まつり」です。「表現」です。もっと、もっと、多くの人が、この思いを共有し、表現してくださることを私は信じています。
カルタの写真は撮れなかったのですが、秋山理央さんのチャンネルでウォークとカルタの動画が見られます。この時の映像は、ウォーク部隊到着後の「第二階原発かるた大会」の様子です。
rioakiyama さんのチャンネル - YouTube
http://www.youtube.com/user/rioakiyama
1.28原発デモ『さよなら原発ウォークinちがさき#1』7分21秒
巨大『原発かるた』大会2分27秒
また、「さよなら原発★ちがさき」のブログも随時更新されていきます。
クマちゃんと公園で遊ぶ子どもたち。今日も一日、お疲れ様、そしてありがとう!
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